WebマーケティングとDX
DXで、Webマーケティングが重要になる業態やサービスがあります。コトラーのリテール(小売業)4.0では小売業界の危機を救うのはDXと書かれていましたが、BtoBの製造業ではIoTとWebマーケティングを絡めることも行われていました。そして、DXの切り口は、Webというツールです。潜在顧客に自社のアピールポイントを認知してもらい、見込み客化してリスト構築します。その後は取引が始まりLTV(生涯顧客化)までをCRM(顧客管理システム)を活用し、製造ラインやロジスティクと絡めることも可能です。そのためのスタートがWebを軸としたWebマーケティングです。そして、それを行うにはWebサイトの制作方法が重要になります。更にメールマーケティングを行うのですが、MA(マーケティングオートメーション)やCRMを活用して、人件費コストを最小限にして効率的という視点ではなく、効果的という視点で仕組みを作ります。
業態やその会社の規模や環境によりDXの進め方も可能性もマチマチです。
上記では小売業のDXとなるとECショップや予約サイトなど活用方法は様々です。しかし小売業であれば、導入はそれほど難しくありません。また、セブンイレブンなどが活用しているオムニ・チャネルマーケティングを活用できます。ECや店舗での注文商品の引き取りなどやBtoBの事業でも見込み客の課題解決をナレッジ化して対応する事もできます。問題は、どんな規模でどんな目的でDXを推進するのかということです。そこで、モバイルアプリやSNS、更にWebサイトによるコンテンツマーケティングが重要になります。
Webマーケティングで重要なのはSEO対策もしくはリスティング広告・SNS広告となります。
SEO対策では、コンテンツマーケティングを活用します。潜在顧客の課題解決案をWebコンテンツとして発信することで見込み客化を図ります。この部分もデジタルの活用により、人件費を省き効果性を追求することが可能です。SEO対策には費用も時間もかかりますので、リスティング広告・SNS広告は手っ取り早い方法になりますが、延々と広告出稿が必要になります。そのためにも同時に作業を行うことをおすすめします。
仕事のやり方をDXに適合させる
CRMなどの問題点は、仕事のやり方は現状のままでCRMを活用する点にあります。CRMでもDXでも新しい仕組みを構築する必要があります。その内容はユーザが認めるものでなければなりません。「手間を省く」という視点だけではCRMの活用もDXも成果は期待できません。目的は成果を高めることなのか?それとも手間を省き人材コストを軽減したいのか?を明確にする必要があります。人材コストを軽減するだけならICTのコンサルタントを雇えばある程度は解決するでしょう。業績を継続的に拡大したいのならWebマーケティングとDXを絡める必要があります。